佐賀春光園広報誌 ひかり number48


●支援費制度と今後の取組み
 施設長 大 石 安 弘


 四月から措置制度に変わる新たな制度として支援費制度が始まりました。 利用者には重要事項の説明をすると共に個別に利用契約を結びましたが、 契約を結んだことで改めて施設責任の重さを実感した次第です。 支援費制度移行の過程では、 障害程度区分の判定のあり方や施設種別・施設規模によっては措置費に比べて大きな減収が予想されたり、 相互利用の程度区分の問題、 ホームヘルプサービスにおける時間制限の問題など早急に改善すべき課題がいくつか残されています。
 しかし、 措置制度に比べて支援費制度では企業会計的要素が強くなり、 減価償却・積立金・引当金・繰越金の限度額・あるいは資金の使途についても制約が大きく緩和されることとなっています。 また、 十四年度末までの繰越金・引当金などについても理事会の承認を得ることで、 施設の運営に要する場合においては独自の判断で使途可能となっています。
 これまで補助事業時における自己資金の捻出に苦慮していた当園にとって、 今回の資金の弾力運用化は大変ありがたい制度であり長年の念願でもありました。 これからは施設の経営努力によって得られる繰越剰余金については、 利用者の生活環境整備を軸とした中・長期計画に基づいて有効活用を図って行きたいと考えているところです。
 これまでは多くの制約と県の管理指導の下で措置費の上にあぐらをかきながら、 全国的に同じような施設運営がなされて来ました。 しかし、 これからの施設経営は自律性や自主性に委ねられることとなり、 より個性的で特色のある施設が増えてくると思います。
 当園としてもどこの施設にも負けない、 より質の高いサービスの提供を第一に考えて多くの利用者から選ばれる或いは選んでもらう施設経営を目指したいと思います。


支援費制度が始まりました


■障害者福祉の支援費制度について
1▼制度の趣旨
 近年わが国においても、 障害のある人が障害のない人と同等に生活し、 共にいきいきと活動できる社会を目指す 「ノーマライゼーション」 の理念が普及・定着してきました。
 障害者の福祉に関して、 これまでの生活支援という面だけでなく、 自立と社会参加を促進するため、 この理念の実現に向けて積極的に取り組むことが求められています。
 こうした障害者福祉施策の流れの中で、 福祉サービスの利用に関して、 これまでのように行政がサービスの利用者を特定し、 サービス内容を決定する 「措置制度」 から、 利用者本位の考えに立つ新しい仕組み 「支援費制度」 に平成15年4月から移行します。
 この新しい制度では、 利用者である障害のある人が、 自らサービス提供者を自由に選択し、 契約によってサービスを利用することとなります。
 これにより、 障害のある人の個人としての尊厳を重視した21世紀にふさわしい、 福祉サービスの利用制度となることを目指しています。
2▼関係機関の役割
 利用者が安心してこの制度を利用し、 将来にわたって安定して運営されていくために、 サービス提供事業者 (指定事業者・施設)、 市町村、 都道府県、 国はそれぞれ次のような役割を担っています。
関係機関 役    割
サービス提供
事業者施設
利用者の心身の状況等に応じて適切なサービスを提供するとともに、 その質の評価を行うこと等により、 常に利用者の立場に立ってサービスを提供することに努めます。
市町村 地域住民に身近な行政主体として、 障害者に対する支援体制の整備に努めるとともに、 利用者本位のきめ細やかな対応により支援費の支給、 利用者負担額の決定等を行います。
市町村において制度が円滑に実施できるよう、 必要な支援を行うとともに事業者・施設の指定および指導・監督を行います。
制度全体の枠組みに関する諸法令の整備や、 基準の設定を行う等、 円滑な制度運営を支援するとともに、 財政的にも県・市町村をバックアップしていきます。

@ 支援費の支給申請 【利用者】
 障害者福祉サービスの利用について支援費の支給を希望される方 (利用者) は、 必要に応じて適切なサービス選択のための相談支援を受け、 市町村に支援費の支給申請を行います。
※ 相談ができるところは、 県福祉事務所、 総合福祉センター、 市町村、 市町村障害者生活支援事業所及び障害児 (者) 地域療育等支援事業の窓口、 身体障害者相談員、 知的障害者相談員等です。
※ 申請には、 本人及び扶養義務者の利用者負担額を決定するための資料 (収入・課税状況が把握できる書類等) 及び必要な場合は医師の診断書を添付していただきます。
A 支給決定 【市町村】
 市町村は、 申請者等から障害の状況、 利用の意向などの聴き取りを経て、 支援費の支給を行うことが適切であると認めるときは、 支給決定を行い、 受給者証を交付します。
 受給者証には、 「支援の種類」、 「支給期間」、 「利用者負担額」 などが記載されます。
B 契約の締結 【利用者】
【指定事業者・施設】
 利用者は、 受給者証に記載された範囲内で、 都道府県知事の指定を受けた指定事業者・施設の中から選択して、 サービスの利用に関して契約を締結します。
※ 指定事業者・施設の情報については、 県、 市町村の窓口、 社会福祉・医療事業団のWAM│NET (http://www.wam.go.jp) を活用してください。
C サービスの提供
【指定事業者・施設】
 指定事業者・施設は、 契約に基づき、 利用者にサービスを提供します。
D 利用者負担額の支払
【利用者】
 サービスを利用した時は、 利用者本人及び扶養義務者は、 指定事業者・施設に対して、 サービスの利用に要する費用のうち、 利用者本人及び扶養義務者の負担能力に応じて市町村から定められた利用者負担額を支払います。
E 支援費支払 (代理受領) の請求
【指定事業者・施設】
 指定事業者・施設は、 サービスの提供に要した費用の全体額から利用者負担額を控除した額を支援費として、 市町村に請求します。
F 支援費の支払い (代理受領)
【市町村】
 市町村は、 請求を審査の上、 指定事業者・施設に対し、 サービスの利用に要した費用の全体額から利用者負担額を控除した額を支援費として支給します。 (当該支援費を指定事業者・施設が代理受領する方式です。)
※ やむを得ない事由により上記の方式の適用が困難な場合には、 市町村が措置により、 障害者福祉サービスの提供や施設への入所を決定します。

事業報告


 当園の授産授業について、 印刷部門では低価格競争、 短納期化、 カラー化が進行する中で紙をはじめとする原材料の値上がりもあり収支の悪化が懸念された。 しかし、 学校関係及び官公庁からの受注が好調に推移したことで売上高は過去最高となった。 機器整備についても、 中央競馬馬主社会福祉財団の助成により複写物専用丁合機およびミシン機を導入することができた。
 一方軽作業においては下請け作業である電子部品組立の受注も途切れがちであり、 新たな仕事の引き合いがあるものの受注までには至らず、 なお暗中模索の状況にある。 社団法人ゼンコロにおいても各法人より委員を選出し新規事業委員会を組織し、 新たな仕事に関し定期的に情報交換をしているが、 組織的に取り組める具体化された事業の実現までには至っていない。
 施設経営面については、 社会福祉基礎構造改革がすすめられる中、 十五年度から措置費に変わる支援費制度について利用者に対しては十分な説明をおこなってきた。
 施設整備面については、 食堂の白壁の汚れや下部の壁落ちがひどかったため、 木目調の腰板を貼ったことで落ち着いた雰囲気となり利用者には好評となった。
 また、 十四年度の研修旅行についても利用者からのアンケートを取り入れ宿泊と日帰りの二班に分けて研修旅行を行った。 宿泊=沖縄二泊三日、 日帰り=大相撲九州場所観覧をメインとして実施した。

コロニーまつり2003


 毎年六月第一土曜日に開催しているコロニーまつり、 園の創立が六月という事でそれを記念して始まりました。 毎年どんなイベントやゲーム、 模擬店を行うか頭を悩ませる所ですが地域の方、 招待した方に喜んでいただけるよう回を重ねてきました。
 今年も天候に恵まれ、 朝10時50分の車いすロードレースからイベントは始まりました。 車いすロードレースは通称フレンドゾーンと呼ばれる県道を利用して行なわれ、 参加者は当施設のほか町内 (県立希望の家) 、 町外 (長光園) の2施設から選手を迎え合計29名で開催しました。 この通称フレンドゾーンは障害者や高齢者が安心して歩けるようにとスピード制限をしてある区間でこの道路をドライバーの方に理解してもらい安全運転に心掛けてもらう事もこのイベントの大事な役目となっています。 昨年よりドライバーの方にお茶とチラシを配り好評でした。
 祭りはずらりと並んだテント村?で開会式に引き続き、 隣町から来ていただいた太鼓の演奏 (上峰太鼓) でスタートしました。 模擬店は焼きそば、 あげタコ、 ポテト、 かき氷、 ジュース、 カレー (無料) でお客さんのお腹を満たし、 2回の抽選会や3種類のゲームのほか花火くじ、 うなぎのつかみどり、 ラムネ早飲み、 ○×クイズ、 バザー (売上bP) で楽しんでいただき午後4時に無事終了しました。 祭りは毎年町内外の多くのボランティアのみなさんの御協力をいただいている事を感謝申し上げます。 今後も祭りを通して地域のみなさんとの交流を大切にして職員、 利用者一同がんばります。

期待の新人


印刷製版部 文字入力担当
吉永 昇平(18)
 僕の名前は、 吉永昇平です。 今年の四月一日から、 佐賀春光園に入所しました。 社会人になって、 一ヵ月半になりますが、 仕事は楽しくさせて頂いています。 たまに間違ったり、 注意されたりすることがあります。 だけど、 注意されたことによって、 「今度は失敗しないようにゆっくり、 確実に入力するぞ!」 という勇気が湧いてきます。 僕は、 前向きな気持ちでやっていこうと思います。
 こんな僕でありますが、 どうかよろしくお願いします。

ひかり 48 平成十五年七月一日発行 発行/佐賀春光園コロニー印刷 ひかり編集委員